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インドでやっちまいました。Part.1

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その日僕らはタージマハル観光を終え、アーグラには泊まらずに、インドの西ジョードプルへ向かう。予定だった…

 

 

アーグラフォート駅のターミナルで、定刻になってもこないジョードプル行きの電車を待つ。

インドの電車はひどい時だと12時間とか遅れるらしいので、それだけは勘弁してほしいと祈りながら待つ。

待っている間に知り合ったフランス人と、名古屋から来ていた日本人のカップルも同じ電車を待っていた。

 

待つこと1時間半。電光掲示板に僕らの乗る電車が表示された!

ちなみに時刻は定刻のままで表示されていたので、これは遅れているうちに入らないんだろうな。

 

すぐにホームに電車が到着。

「電車来たね!」とフランス人。

僕らを入れた3組のカップルみんなで電車に乗り込み、6人とも連番のシートだった。

 

前日も夜行列車で一晩過ごし、それに加えこの日一日の暑さのせいでクタクタだったので、早々と寝支度を整えてみんな熟睡。

AM12時。電車に乗ってから3時間が経ったころ、車掌がチケットをチェックしにやってきて起こされた。

寝ぼけ眼でチケットを見せる僕ら。

車掌の言葉で一気に目が覚めることに…

 

車掌「あんたらなんでこの電車乗ってんの?」

僕ら「へ?」

車掌「これガンガナガル行き。」

僕ら「ガナガンガンガル?え?なにどういうこと?」

混乱する僕らを横目に、車掌は面倒くさそうにそのまま立ち去っていってしまった。

近くに座っていたインド人に確かめると、どうやら本当にこの電車はジョードプルには行かない、デリー経由のガンガナガル行きらしい…

 

ガンガナガル?ど、どこそこ…!?

 

そ、その前にちょっと待って!

ってことは僕ら6人全員が電車間違えたってこと!?

 

電光掲示板に表示された僕らの電車。

それと同じタイミングで入ってきたこの電車。

この車両は全席指定席なので、電車を間違えていたら僕らの座席に他の人がやって来てもおかしくないのに、なぜか一人もやって来なかった…。

なにより6人全員が電車を間違えたってことが信じられない…。

 

 

言い訳じゃないけど、インドの電車はめちゃくちゃ分かりづらい!

定刻通りに来る電車なんて始発駅じゃない限りあり得ないし、発着ホームもコロコロ変わったりする。

アナウンスだってヒンドゥー語でなに言ってるかさっぱりだし、駅員にホームを尋ねても人によって言ってることが違う。

電光掲示板に表示されてない電車がばんばんホームにやってくるし、車両に行き先が書いてあるのもあれば無いのもある。

ものすごい遅延しないかぎり遅延情報は張り出されないので、定刻を過ぎるとホームが間違ってるんじゃないかと不安になりながら電車を待つしか無い。

なにより僕らは、そのインドの分かりづらい電車のシステムにまだ馴れていなかった…!

 

電車を乗り間違えてしまうような偶然が重なっていたとはいえ、

とにかく僕らは6人全員で電車を間違えた…!!

ま、間抜けすぎて思わず笑ってしまう…。

 

とにかく!この電車にこのまま乗ってわけの分からない場所に行っても困る!

なにより、僕らはこの先のスケジュールを立てて列車のチケットを買ってあったので、ここで予定がズレると全てキャンセルしなきゃいけなくなる。

なんとしてでも明日中にジョードプルに着かなければ!

 

この電車はインドの首都デリーに停まると言っていたので、デリーからだったらジョードプル行きがあるかもしれない!

といっても時刻は深夜。ちょうどよく電車があるのか…。
インド人も恐れる悪名高きデリーのホームで、一夜を過ごすのだけは避けたい。

近くに座っていたインド人のお兄ちゃんが、親切に携帯で時刻表を調べてくれた。

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なんと運良くAM4:40発のジョードプル行きがあるという!

この電車が順調に行けばAM3時にデリーに着く予定なので、充分間に合う時間だ!

 

3時間ほど仮眠をして、予定通りデリーに到着した。

一緒にいたフランス人カップルは「このへん暑くて死にそうだったから、ちょうど北に行きたいって思ってたんだ!だからこのまま行くよ!」といって、そのまま電車に乗って去っていった。

あまり時間の無い僕らは、バックパックを背負って真夜中のデリー駅を、チケット売り場を探して駆け足でさまよう日本人4人。

どうやらぼくらが着いたこの駅はNew Delhi駅で、ジョードプル行きの電車はOld Delhi駅から出るらしい。

駅員のおっちゃん曰く、この時間タクシーは高いから電車で行きなさいという。

ちょうど10分後にOld Delhi駅行きの電車が来るというので、チケット(5R=約8.5円)を買ってホームに向かった。

 

真夜中の駅のホームは、薄暗く人がぽつぽつといるだけだった。

あまり良い雰囲気じゃない…。

しかも電車は10分待っても、15分待っても来る気配がない。

ホームにいる人に聞くと「そのうち来るよ」とのこと。

このとき時刻はAM4:15。ジョードプル行きの電車の時間まで25分しか無い!

こりゃまずい!できれば使いたくなかったがしょうがない!

ってことでタクシーで行くことに。

Old Delhi駅まで10分弱の距離で400Rと激高いがしょうがない…!

人通りの少ないデリーの街をかっ飛ばすタクシー!

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AM4:30  Old Delhi駅着!

電車の時間まで残り10分!

こんな真夜中なのに駅は人でごった返してる!

駅前一面、地べたで寝てる人であふれ返り、タクシーの客引き、乞食の子供をかき分け、チケットカウンターをたらい回しにされつつもなんとかジョードプル行きのチケットをゲット!

電車に乗り込み、車掌にしっかりチケットを確認してもらう(笑)

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電車に飛び乗った1分後に電車が発車。

ギ、ギリギリだった…。

これでやっと安心して眠れる…

 

全身汗だくで暑苦しくて目が覚めると、電車は乾いた荒野の中を走っていた。

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ジョードプルのあるラジャスターン州は、インドの北西にあるインドで一番大きな州で、砂漠の広がる乾いた場所だ。

電車はガラガラ。ぽけ〜っと外を眺めていると売り子のおっちゃんがやってきた。

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おっちゃんが売っていたのは、煎ったピーナッツと細かく刻んだタマネギを和えてレモンを搾ったもので、お腹がすいていたのもあってすごく美味しかった!

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そうこうしながら、暑い車内で時間が過ぎるのをただひたすら待つ…。

 

車内から見えていた変化の無い一面の荒野に、オレンジ色の太陽がゆっくりと沈んでいったころ…

やっっっとジョードプルに到着!

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アグラからここまで西に約570km。

電車を間違えなければ8時間で来れた道のりを、22時間かけてやっとの思いで到着した(笑)

近くのシートにいた青年ラフルに、駅から市内までのタクシー代を尋ねると、同じ方向だから一緒に行こうと案内してくれた。

この街のシンボル、時計台。

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坂の上にあったゲストハウスからは、ジョードプルの夜景が綺麗に見えた。

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長〜〜かった一日に、至福のおビールが染み渡る。

すると宿のスタッフが、卓上おはじきビリヤード「カロム」を始めた。

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ゲームの仕組みはビリヤードと似ていて、キューと玉を使わずに、白と黒のおはじきを指ではじいて四隅のポケットに入れるこのゲーム。

ネパールにいた頃からよく目にしていたゲームで、ヒマラヤ山脈を歩いているときも、子供から大人まで(男のみ)が色んなところで白熱してこのゲームをやっていたので気になっていた。

どうやらこのゲームはインド発祥らしく、ここの宿のお兄ちゃん達の腕前もすごかった。

電車間違え大移動でヘトヘトだったけど、宿のみんなでゲームに盛り上がり、ジョードプルの夜は更けていった…。

 

 

 

 

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