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草原の中にたたずむ古代都市。アニ遺跡・トルコ

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シルクロードの商業都市として、アルメニア聖教の中心地として、中世に栄えた『アニ』という都市があった。

11世紀以降に衰退し、廃墟となったその都市は「アニ遺跡」として、いまもひっそりとトルコの大地にたたずんでいる。

 

トラブゾンの宿で出会ったスペイン人に薦められたアニ遺跡。

急遽行き先を変更し、遺跡へ行く拠点の町になるカルスにやってきた僕ら。

 

アニ遺跡はカルスからアルメニア国境方面へ42km行った場所にある。

といってもバスなどの公共の交通手段は無く、タクシーをチャーターして行かなきゃならない。

ドライバーによって値段に差があるようなので心配していたけど、泊まっていた宿のおじちゃんが適正価格で行ってくれるドライバーを紹介してくれた。

ピンクのトレーナーが可愛いこのおじちゃんがそのドライバー。

めちゃくちゃ陽気でアグレッシブないいおっちゃんだ!

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いつもは常に笑顔なのに、 カメラを向けると男の顔に(笑)

 

同じ宿に泊まっていた香港人のお父さんと3人、賑やかなおっちゃん(全部トルコ語)のタクシーに乗りアニ遺跡へ出発。

 

だだっ広い草原の真ん中に伸びる一本道をかっ飛ばすタクシー。

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草原の中には養蜂の白い箱が並んでいたり、羊にヤギにウシが放牧されてる。

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ウシの横断を待って止まったり。のどかでいい風景だ。

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カルスから通常1時間。僕らのタクシーのおっちゃんはかっ飛ばしたので40分でアニ遺跡に到着。

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観光時間は1時間半。おっちゃんはそれまでここで待っててくれる。

 

入場料8リラ(約380円)を払っていざ中へ!

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城壁の脇道を歩いていく。

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壁には十字架も残ってる。

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城壁を抜けると緑の草原が広がり、その中にはぽつぽつと建つ遺跡が見える。

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後ろを振り返ると、今は朽ち果て大地と一体化しつつある、かつてこの都市を守っていた城壁が。

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一面の緑の絨毯と、屋根にも緑を生やした遺跡の風景は、まるで絵画の中にいるみたい。

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色とりどりの小さな花々も咲き始めていて、さらにメルヘンな世界。

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ここに残っている遺跡のほとんどが教会。

かつてまだ都市が栄えていた頃は、「1001の教会がある街」と呼ばれていたそう。

その多くは地震や略奪で倒壊してしまった。

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アニの遺跡は大きな谷に囲まれた場所にあり、谷の向こう側はアルメニアだ。

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トルコとアルメニアはカルスを奪い合った末の「アルメニア人大虐殺」などの歴史から仲が悪く、今現在トルコとアルメニアを行き来することはできない。

 

そんな谷際に建てられた、まだ綺麗な姿で残る教会が。

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数年前まではこの教会も痛みが激しかったそうだけど、いまではだいぶ修復が進んだみたい。

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入り口や内部には、まだ当時のフレスコ画が残っていた。

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遺跡の中心にあり、入り口から入って一番に目についたこの大きな建物は大聖堂。

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近づくにつれそのデカさが分かる。

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縦にも横にも広い大きな大聖堂の中。

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屋根のドームや反対側の壁も崩れ落ちていて空が見える。

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といっても1,000年以上も前に建てられ、長い間ほっとかれていたものがよくここまで残ってたなぁ。

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この日は学校の行事でやってきた、中学生くらいの子供達がたくさんいて、一緒に写真をお願いされたり、写真撮ってーと言われたり可愛らしい(笑)

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だけどジャッキーチェンは日本人じゃないぞ!

 

塔のある建物が。これは教会ではなくモスクだったとか。

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中には大きな窓が並んでいて谷が見渡せる。

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遺跡の一番奥の丘の上には城跡があるのでそこを目指す。

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丘の登り口が分からず、こんな小道を歩いていくと丘の裏側に出た。

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そこには、大きなうねる谷がどーんと広がっていて、まるでファンタジーゲームの世界。

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谷の真ん中の絶壁の上にも小さな教会が。なんてファンタジーなんだ!

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結局、丘の上に行く道が分からなかったので、白い花の絨毯の中を登って行く。

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城跡の残る丘の頂上からは、アニの都市が一望できる。

この一度で見渡せる範囲の場所に、かつては10万人以上の人が暮らしていたとか。

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その後も数々の遺跡を見ながら、入り口の城壁を目指し歩いていく。

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西側の谷にはカッパドキアのような先住民の住居穴が!

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建物の残る遺跡ばかり載せてきたけど、他にもハマム(トルコの銭湯)の跡やバザールの跡などたくさんの遺跡が残っていた。

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意外と敷地が広くて、見所も多く1時間半はギリギリの時間だった。

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緑の絨毯が広がるこの景色はこの時期(6月)だけで、7月になると乾燥して草花は枯れてしまい茶色い景色に変わるとか。

そんな草花をよそよそと揺らす優しい風が吹き、小さな鳥の鳴き声が聞こえる。

あまり観光地化されていないので人も少なく、入り口には小さなプレハブのチケットブースがあるだけで、お土産屋や売り子もいない。

ゆっくりとした時間が流れる中、大地を感じられる本当に素敵な場所だった。

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アニ遺跡への行き方 

タクシーチャーター
3人で一人40リラ

遺跡に滞在できる時間はタクシーの運ちゃん次第。僕らのドライバーも最初は1時間と言っていましたが、お願いしたら30分伸ばしてくれました。じっくり見て回ると1時間じゃ全然足りないです。

ヒッチハイクという手もありますが、遺跡の周辺は何にも無く、カルスからの道中も小さな村が数カ所あるだけなので、車通りも少なくあまりお勧めしません。

良心的なタクシーの手配は宿のオーナーがしてくれました。
宿の情報は前の記事

 

 

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