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出発前夜 

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 | 広大で高い建物が少ないオーストラリアは、夕日も壮大で美しい。こんな夕日が毎日疲れを癒してくれた。

 

「世界を旅したい。」

 

 

そう思うようになったのはいつからだろう。

幼い頃から、世界中を旅する人への憧れがあったと思う。

なにかきっかけがあったわけじゃない。

親父も、祖父も、海外に飛び出していたことがあるのできっと遺伝だろう。

 

 

東京で働いていた会社を辞めたとき、旅に出ようと決めた。

 

 

自分は社会不適合者なのかもしれない。

そんな不安を感じはじめてからも、なんとか社会にしがみつこうとしたがダメだった。

不安が絶望に変わる寸前に諦めた。そのときとても楽な気持ちになり、旅に出ようと自然と思った。

 

東日本大震災が起きたのがその矢先だ。

無職だった僕はボランティアに行き、価値観の変わる多くの出会いをすることになる。

 

そこにいた人達は皆、熱く、まっすぐで、愛にあふれていた。

そしてなによりも自由だった。

社会という物を捨ててでも、東北の為に力を尽くす。

そんな自分の気持ちを疑うことすらせず、ただ本能で動いているような人間が全国から集まって来ていた。

これで良いんだ。

そんな人間達といることで、自分を否定するようなことは考えなくなっていた。

自分という芯をしっかり持っていなければ肩を張れない、そんな空気が妙に心地良く刺激的だった。

 

当初1週間だったボランティア活動は7ヶ月を超え、東北の地元の人達とも親しい間になっていた。

このままここにいて復興を見届けたい。

そんな想いも芽生えていたが、同じくボランティアに来ていた何人かの旅人と出会って、旅への想いも膨れ上がっていた。

やはり旅に出ようと東北を後にした。

 

まずは旅の資金を貯めるため、ワーキングホリデービザを取得しオーストラリアに渡った。

丸一年、イチゴ農場で働きながら資金を貯めた。

国の違う新たな出会いの繰り返しが、退屈する暇を与えず、あっという間の1年だった。

 

 

足がけ2年。いよいよ今日旅に出る。

オーストラリアにいたからか、普段と変わらない心境に物足りなさすら感じる。

 

旅に出ようと決めた2年前は、ただ世界中の街や景色を見に行こうと思っていた。

この2年で沢山の人と出会い、沢山の人に魅せられた今は、人との出会いが旅の目的となった。

そんな出会いを記録しようとこのブログを作った。

 

次に日本に帰る時には、このブログは人の顔でいっぱいになっているだろう。

 

明日の朝にはバリ島だ。

 

  

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