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黒い異世界。ブラックハウスと少数民族。タイ・チェンラーイ

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白い異世界の後は黒い異世界。

チェンラーイの郊外にある「ブラック・ハウス(Baandum Museum)」

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ここもチェンラーイ出身のアーティストによるミュージアム(コレクション?)。 

というか、それ以上の詳細が分からない。

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敷地内にはタイの伝統的な建物が所狭しと並んでいる。

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その全てが黒!真っ黒!

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漆黒の空間が静かでキレのある独特の雰囲気醸し出す。 

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 至る所に動物の骨、骨、骨。

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なかには象の骨まで。

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その空間に混じりあうように不思議な建築物も。

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ぶっ飛んではいるけど、こんな世界観を持った部族が実際にいそうな、現実とアートの境界線が絶妙な空間でした。

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ここはもう一度来たい。

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時間が余ったので、近くにある少数民族を一度に見れる「ドイプイ・トライバルビレッジ」へ。

ここに5〜6つの少数民族が実際に小さな村を造って住んでいて、そこでの生活を見学できる施設。

入場料を払い中に入る。

まずは装飾が綺麗な「アカ族」の村。

村の入り口にはこんな像が。

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 この像はアカ族にとってとても神聖なもので、悪霊を防ぎ財産と性欲(部族を絶やさないという理由から)を守ると信じられているそう。

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僕らがやってくるとゾロゾロと家から人が出て来て民族舞踊を披露してくれました。

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アカ族が中国からタイへ移住して来たのが20世紀初め。

彼らは精霊が自分たちを守り、または不幸にすると信じていて、精霊をなだめる儀式を行うという。

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続いて気品漂う民族衣装と繊細で鮮やかな刺繍が綺麗な「ヤオ族(ミエン族)」の村。

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ヤオ族は高い芸術性と高度な刺繍技術を持った民族で、この色鮮やかなブランケットは作製に数ヶ月かかるそうで、アメリカではヤオ族の刺繍が入った民族衣装はかなりの高値で取引されているらしいです。

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彼らも中国が起源らしいが、定かではないそう。19世紀初め頃からタイに移住して来た。

同じく精霊を信じ先祖を崇拝する。

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お次はメーホンソーンでも村を訪ねた「ラフ族」の村。

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ラフ族の「ラフ」は「勇気のある人」という意味。

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彼らの起源は不明で、19世紀後半にミャンマーからタイへ移民して来た。

ちなみに母系社会で、家系は女性が引き継ぐそう。

彼らも精霊を信じる民族。

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無邪気に遊ぶ子供達が。

入場料を払って入るとはいえ、ここは彼らにとって自分たちの住む村だ。

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お次はでっかいピアスが特徴的な「パロン族」

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そして最後は首の長い「カレン族」

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メーホンソーンで訪ねた村よりも大きく、人もたくさん住んでました。

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彼らの起源はミャンマーで、1988年頃からタイに移民してきたそう。

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彼らの中にはシャーマンがいて、村人が病気になった際はシャーマンが精霊を鎮める儀式をして治すそう。

ちなみに首が長く見えるのは、首が伸びているのではなく首輪の重さでろっ骨が下がっているからだとか。

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こうした少数民族の村を集めた施設は、タイ国内にいくつかあるようで、それを「人間動物園」と比喩する人がいる。

国境を越えて移民して来た彼らを、タイでは難民と区分していて、彼らのほとんどはタイの市民権を持っていない。

にもかかわらず、観光資源としてタイの政府は彼らを利用しているとも言える。

でも元を正せば、そもそも彼らには国境という概念が無いのでは?

自分たちの住みやすい場所を求めて移民して来た、言わば自由な人々が、時代の変化とともに「観光」という収入源を得たってだけのことじゃ無いかと思う。

そもそも彼らは檻に入れられているわけでも、強制的にここに住まわされているわけでも無いしね。

タイ王国ができる前からこの地に住んでいた民族も入れば、我々の社会による戦争から逃れて移って来た民族だっている。

彼らの生活を侵して来たのは僕らの方じゃないのか?

タイに属さずとも、彼らはそれぞれ独自の社会を築いて生活しているわけで、タイ(現代社会)のルールに縛られない分、こうして今も文化を守りながら生活できていることは良いことじゃないかと、今回いくつかの少数民族の村を訪ねて感じた。

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