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ラオスで0(ゼロ)になる。〜静寂のなか続く僧侶達の行列・托鉢編〜

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朝5時半。まだ外は薄暗い。

 

鶏の鳴き声と、遠くを走るバイクの音が微かに聞こえる静かな朝。

 

いつもより早起きをしたのは、ここルアンパバーンの名物「托鉢」を見るためだ。

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「托鉢」とは修行僧が鉢を持って町を練り歩き、信者から食糧などを乞う修行で、信者は施しをすることで仏教への帰依を示す。

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東南アジアを旅してきて、カンボジアやタイなどでも、1人か2人組の僧侶がこの托鉢をしているところは見かけていた。

同じようにラオス全土でも托鉢は行われているが、ここルアンパパーンは規模が違う。

ラオスの古都であるこの街には大小合わせて70ものお寺があり、ここの托鉢は世界最大規模

そのためこの街の托鉢風景は、オレンジ色の僧衣を着た僧侶の行列になる。

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信者達は道に出て僧侶達を待ち、彼らの持つ鉢の中へカオニャオ(餅米)や笹で包まれた蒸し鶏、お菓子やお金などのお布施を入れていく。

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 静寂の中、僧侶達の「ヒタヒタ」という足音だけが響く。

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この光景は毎朝ルアンパバーンの町中で行われている。

雨の日も風の日も休まず毎日。

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托鉢が行われている最中は、街中が神聖な空気に包まれる。

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ここまでが毎朝ルアンパパーンで見られる日常の托鉢風景。

朝もやの中から続くオレンジ色の行列と、真剣な表情でお布施をする人々。

ひたすらな静寂と神聖な空気に、おもわず静かに呼吸をしてしまうほどだった。

 

しかし、僧侶の数に対してお布施をする人達の数が思っていたより少ない。

30メートルおきにポツポツと居るくらいで、托鉢自体も15分ぐらいで終わった。

 

僕らがルアンパバーンに滞在中、カオパンサー」という仏暦の雨季入りの日があった。

その日から3ヶ月間、僧侶達は修行の為にお寺にこもるため、「修行頑張って!」と信者達が僧侶を送り出す仏教行事の日だという。

 

普段は熱心にお布施をしない人達も、この日ばかりは早起きをしてやってきて、いつもより盛大な托鉢風景になるという。

 

カオパンサーの朝。

普段とは打って変わり、道の端から端までズラッと並ぶ人々!

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ルアンパバーンに住む人達が全員出てきてるんじゃないかってほどの人の数だ。

それほどこの国は仏教の信仰が厚い。

 

カオパンサーのこの日は、家にある一番高価な布を身にまとい、とびきりのお洒落をしてくる。

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ズラッと並ぶ托鉢セットは観光客向けのもの。

お金を払って場所とお布施の品をもらって托鉢体験をするらしい。

ちなみにお布施の品は、前日までに自分で用意しないとご利益はないので意味はない。

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小雨が降る中、傘をさした僧侶達がやってきた。

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見えなくなる通りの先までオレンジの列がつづく。

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  信仰の厚いラオスでは、僧侶はとても尊敬されている。

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僧侶達の中には小学生くらいの子供のお坊さんもたくさんいた。

彼らは地方から出てきている子がほとんどだという。

子供に立派な僧侶になってほしいという母親の願いや、家は貧乏だが教養を積みたいという子供達が地方から出家してくる。

ラオスのお寺は教育の場も担っていて、学校が併設されているお寺もあるほどだ。

そこでは一般的な学問から英語やコンピュータまで学ぶことができる。

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おじいちゃんから子供たちまで、みんな真剣だ。

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お布施をする前は熱心にお祈りをする。

その列に混じり、手を合わせているのは貧しい子供達。

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僧侶達は自分の鉢の中から、貧しい子供達にお布施を再配布していた。

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僧侶の行列に大きなかごを持ち、くっついて歩いているのも同じ境遇の子供達。

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カオパンサーのこの日はお布施をする人達がかなり多く、僧侶達の鉢はすぐに満杯になってしまう。

満杯になると、子供達にドサッと中身を丸ごとあげていた。

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おお!大量だ!

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「なにもないこと。」を売りにしているラオスの観光業にとって、この托鉢は貴重な観光資源の一つだ。

ルアンパパーンが世界遺産に登録されてから16年。観光客はヨーロッパ人だけでなく、中国やお隣タイからも多くの観光客が訪れていた。

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観光客が増えることは良いことだが、托鉢を見に来た観光客のマナーが問題になっているという。

托鉢はとても神聖な行事だ。それは人々の真剣な表情を見れば分かるし、托鉢中は街の空気も変わる。

その神聖な行為を邪魔しないよう、僕も最大限に気をつけて写真を撮った。

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普段は15分ほどで終わる托鉢も、カオパンサーのこの日は1時間以上に渡って僧侶の列が絶え間なく続いた。

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托鉢が終わると、またいつも通りゆっくりとしたラオスの一日がはじまる。

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