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巨大な積み木岩の山!ヤシの木のジャングルに広がる世界遺産の遺跡群。ハンピ・インド

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アラビア海に面した港町ヴァスコ・ダ・ガマから内陸へ向かって列車で8時間。

ホスペットという街に到着。

そこから路線バスに乗り換え、ヤシの木が生い茂りバナナ畑が広がるのどかな田舎道を走っていると、目の前に現れたこれまで見たことの無い不思議な景色が、、、

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なんじゃこりゃー!!?

まるで巨人が一つ一つの岩を積み上げてできたかのような、大きな岩が積み重なってできた山が見渡す限りに広がってる。

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そんな景色をバスの中から眺めていると、丘を越えていきなり目の前に広がった、大きな塔とその周りに広がる遺跡たち!

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やってきたのは、不思議な岩山の中に世界遺産の遺跡群が広がる村「ハンピ」。

ゴロゴロとした岩山の景色の中に、無数の遺跡が溶け込んでいるわけでも反発しうわけでもなくたたずみ、なんとも不思議な光景が広がっている。

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広大な敷地に無数に点在する遺跡群は、14世紀から16世紀にここを都として栄えたヴィジャヤナガル王国の跡。

そんな遺跡群を回る拠点になるハンピ村の、目印のように建っているこの塔は、ゴーブラムという南インド特有のヒンドゥー教寺院にある塔門。

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ハンピ周辺に広がる遺跡のすべてが廃墟となっているなか、この寺院だけは今も現役で、たくさんの巡礼者が訪れていた。

中に入るとラクシュミーという幸運の象さんがいて、お布施を渡すと鼻で頭をポンポンとなでて祝福してくれる。

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ハンピの遺跡群は広い範囲に点在しているので、久しぶりにバイクをレンタルして遺跡巡りへ!

レンタルバイク屋に行くと一日300ルピーと言われる。事前に宿のオーナーから適正価格が150ルピーだと聞いていたので、150ルピーじゃないと借りないよと言うと、渋々了承。

案の定、態度もコロッと変わり、数あるバイクの中から一番ボロいやつを出してきた。

 

俺「いやいやいや。こっちの新し目のやつが良いんだけど。」

バイク屋の親父「150ルピーはこれだ。こっちの新しいやつは300だ。」

 

ああそうですか、、、。他のレンタル屋でも良かったけど、宿から一番近く、宿のオーナーに紹介してもらったところだったのでこれが普通なんだと思い、なんかの配線がちぎれてビヨーンとなったクラクションも鳴らないボロバイクに乗って遺跡巡りに出発。

 

出発して5分。突然エンジンが止まった、、、。

 

何度キックをしても全くエンジンがかかる気配がない。

 

おいおいおい、、、

 

通りがかりのインド人が「どうしたの?」といって色々チェックしてくれるが、近くの修理屋に持ってけとのこと。

勝手に修理して修理費が返ってこないなんてことは十二分に考えられるので、リキシャをつかまえてユミコがレンタルバイク屋の親父を呼びにいくことにした。

待っている間も、通りすがりのインド人達が何人も「どうしたの?」と言って、バイクをチェックしてくれたが、みんな口を揃えて修理屋に持ってきなさいと。

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しばらくしてバイク屋の親父とユミコが、バイクで二ケツしてやってきた。

バイクをチェックするなり「ここいじっただろ!?だからかかんないんだよ!!」とキレる親父。

いじったの通りすがりの親切なインド人だし、そこいじらなくても掛かんないから。

 

結局その親父があーだこーだやってもエンジンがかかる気配は無く、親父が乗ってきた「新し目のバイク」に乗ってってくれということになった。

 

変な意地悪するからこーなるんだよ!まったく。

 

ちなみにユミコがバイクが動かなくなったと親父を呼びにいったとき、親父は「あのバイクは彼がこれが良いって言って選んだんだよ。」と意味の分からない嘘までかましてきたらしい。

まったく、、、。

 

気を取り直して遺跡巡りに出発だ!

広い範囲の荒野に、寺院や王族の宮殿や浴場など、様々な種類の遺跡が点在していて、一つ一つの規模も大きくて見応えは抜群。

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遺跡巡りの最中に声を掛けられて、ちょっとセクハラ気味だったおじさんグループ。

なんだこの怪しい連中はと思ったら、ハンピへ視察に来ていた警察官達だった、、、。

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1986年に世界遺産に登録されたとはいえ、今もほとんど開発されていないハンピは、のどかな雰囲気でゆっくりと時間が流れる。

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大きな岩の上に座って、景色を眺めてるだけであっという間に時間が過ぎていく。

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ここハンピも南インドの位置づけになる。

ゴアよりも南インドの特徴的な文化が残っていて、これまで北インドばかりを旅してきた僕らには、どれも珍しいものだらけでおもしろかった。

家々の玄関先に書かれたコーラムという可愛らしい模様。

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魔除けの意味が込められていて、家のお母さんが毎朝形の違う模様を書いていた。

 

小さな神様で埋め尽くされたカラフルなヒンドゥー教寺院も、南インド独特。

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そしてインドの定食ターリーもこの通り!

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バナナの葉っぱに盛られていて、彩りも良くて食欲をそそる!

おかずも北インドとはまた全然違った。

 

個人経営の宿やレストランとお土産屋が並ぶ小さなハンピ村。

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この時期はオフシーズンだったこともあってか、村の中も静かな時間が流れる。

 

遺跡巡りにきた観光客向けの村ではあるけど、ここに暮らす人達ののんびりとしたのどかな生活風景が広がっていて、インドの小さな田舎町に滞在してる気分になる。

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そんな環境だからか、バックパッカーの間では今「ゴアの次はハンピだ。」と言われているらしく、ハンピにあるレストランはラオスのバックパッカーの村バンビエンのような、ゆったりと寛げる仕様になってたり。

遺跡巡り自体は1日か2日あればできるのに、ついついのんびり長居してしまいたくなる不思議な魅力の村だ。

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そんなハンピ村に暮らす人々は、その生活が明日にはどうなるか分からない状況に脅かされている。

 

その理由はインド政府。

 

このハンピの遺跡群を、ガンボジアのアンコールワットのようにしたいというインド政府。

そんな噂を薄ら聞いていた程度だったハンピ村の人々に、ある日突然激震が走る。

 

ある日の明け方、村中に響き渡るエンジン音と破壊音。

ビックリして家から飛び出した村の人々が見た光景は、巨大なブルドーザーがメインストリートに建てられた家々を容赦なく破壊していく姿だった。

その光景を村の人達はなす術も無く、ただ呆然と眺めていたという。

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ハンピ村で生活する人々は、元々荒野だったこの地に移住してきて、自分たちの力で宿やレストランを建てて暮らしていた。

いってみれば勝手にこの場所に住みつき、もちろん税金も払っていなかった。

なかには遺跡の一部に住み着き、商売をしていた人もたくさんいたらしい。

 

だからといって、「明日、強制立ち退きするからよろしく。」という通知を、前日の夜に通知して、翌朝、問答無用で破壊していくなんて、、、。

そのとき家を破壊された人達の移住先は政府が用意すると言っていたが、破壊されたとき、まだその移住先はただの荒れ地だったという。

仕事も家も失った人々の中には、ハンピ村を離れていった人も多くいた。

そのとき破壊されたのは、村のメインストリート。

僕らが泊まっていた宿やレストランのある場所も、明日にはどうなるか、誰にも分からないと言っていた。

 

夕日に染まる、かつてはお土産屋などのお店が建ち並び、賑わっていたメインストートを抜け、夕日を見る為に村の後ろにそびえる岩山を目指す。

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大きな岩の間をよじ登っていく。

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そこにはヤシの木のジャングルに沈むオレンジの太陽が。

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インドで初めて見れた綺麗な夕日だった。

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別の日、今度は朝一で岩山へ。

メインストリートからヒョコヒュコとついて来た野良犬がいた。

はじめは自分のテリトリーを見回りしてるだけかと思いきや、山を登りだしてもついてくる。

はぁはぁと登る僕を、軽快に追い抜かし、少し先で僕が来るのを待っている。また軽快に追い抜かされたかと思うと、少し上で待っているを繰り返し、結局頂上までついて来た。

頂上には古い小さな寺院が建っていて、疲れた僕は寺院には入らず、入り口の脇で座って景色を眺めていた。

 

ヤシの木ですっぽり隠れたハンピ村。ここからだと、この村がどんなに小さいか分かる。

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ワンちゃんは先に寺院の中に入っていたけど、しばらくすると僕を探して戻って来て、隣にちょこんと座った。

「なんだこの野郎。めちゃくちゃ可愛いじゃないか!!」

 

スッと立ち上がり、ついてこいと言わんばかりにこちらを見つめるワンちゃん。

そんな彼についていくと、寺院の屋上に出た。

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そこからは360°の絶景が広がっていた。

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見れば見るほど不思議な景色。

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そんな光景の中にたたずむ立派な遺跡も、上から見るとまた違った感覚だ。

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「これを見せたかったのか?」

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ワンちゃんと二人きり、気持ちのいい風が吹くこの山の頂上でしばらく景色を眺めていた。

 

そんなこんなで、当初はゴアに戻ろうと計画していたけど、結局ハンピには1週間いた。

こうしてインドの旅、最期の地となったハンピを離れ、電車でゴアの空港に向かう。

いよいよインド脱出だ!!

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泊まった宿

Kalyan Guesthouse / カルヤンゲストハウス

ダブル・シャワー・ファン・wifi
一泊一室/400ルピー

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インド人の旦那さんマースと日本人の奥さんのサキさんが経営している宿。
さすが日本人が経営してるだけあって、広い部屋は清潔で居心地も最高。奥さんのサキさんはパン作りの修行で別の街に行っていて会えませんでしたが、メールで丁寧に色々と対応してくれました。
旦那のマースさんもすごく親切で、この宿のお陰でハンピの滞在が延びたようなもんです。

部屋数が少ないので予約した方が良いと思います。
f_sakko@yahoo.co.jp

 

 

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