ムンバイゴア19

ヒッピーの聖地。ゴアの今。インド

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ムンバイ発AM12時の夜行列車。

僕らはいつもの指定席の寝台。

 

出発した時点ですでに満席状態だった車内は、駅に止まる度にさらにどんどん人が乗ってきて、気付けば通路も人で埋め尽くされて超満員状態!

 

タダでさえ暑い車内がさらに熱気でムンムン。

 

席を取れなかった人達が、トイレの前までぎっしり座っていて、場所の取り合いで怒鳴り合う声も聞こえてくる。

 

そんな状況の中なんとか眠りにつくと、足に何かが触れて飛び起きた。

 

僕の膝の横あたりで5歳くらいの男の子がスヤスヤと眠ってる。

 

その横に立っていた、その男の子のお父さんらしきインド人と目が合うと、首を横にクイッと振り、顔の横で手のひらをクルッと返すインド人お決まりの「ノープロブレム」のポーズ。

男の子が僕のシートで寝るのは全くかまわないが、その親父のすました態度には腹が立つ。

 

その後も膝を丸めて寝ていると、いつの間にか男の子がいなくなっていたので足を伸ばして寝ていたら、どうやらトイレに行ってきただけだったその親子が帰ってきて、寝ている僕の足をツンツンとして「スペースをあけろ」と澄まし顔でノープロブレムのポーズをかまされる。

そんなことを一晩中繰り返しながら、4時間遅れでようやく目的地の駅に到着したが昼の1時。

 

やってきたのはインドの西海岸に位置する「ゴア」。

 

同じ列車に乗っていたドイツ人の女の子2人と台湾人の男の子と一緒に、駅からさらにバスを乗り継ぎ海岸沿いを目指す。

そのバスの車内でも、運転手が僕らにだけ運賃をふっかけてきたので大揉めし、クッタクタになってようやく辿り着いたのが「アムジュナビーチ」。

安宿と観光客向けのレストランが点々とあるだけの、静かな海沿いの村。

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北から南に長いゴア州は、その海岸沿いに無数のビーチがあるインドのリゾート地。

 

この2日間シャワーを浴びれてなかったので、なんならアラビア海に飛び込もうと、水着に着替えて宿から歩いてビーチへ向かう。

 

ビーチ!ビーチ!

ビー、、、あれ?ビーチ?

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ビーチじゃなく岩場、、、。

しかも海はどす黒く、泳いでる人が一人もいない、、、。

 

ゴアにはビーチがありすぎて、どこが良いのか分からず、ろくに下調べもせずに来た僕らは、電車を降りた駅も「とりあえずここで降りとけばいいでしょ。」とてきとうにやってきたのが仇になった(笑)

どうやら白い砂浜と青い海のビーチはもっと南にあるみたいだ。

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「ゴア」と聞いて最初に思い浮かぶのが「ヒッピー」だ。

1960年代のヒッピームーブメントの全盛期、ここゴアはネパールのカトマンズ、アフガニスタンのカーブルと並んで、ヒッピーの三大聖地だった。

当時ここには世界中からヒッピー達が集まってきて、マリファナを吸い、ドラックをキメ、ビーチで音楽を聞きながら男女が裸で遊んでいるという光景が広がっていたらしい。

 

あれから50年が経ち、「ゴアは終わった」と言われている今。実際に今のゴアはどんな雰囲気なのか、一度は訪れてみたい場所だった。

 

ここアムジュナビーチには外国人ツーリストが少なく、逆にインド人の旅行者がたくさんいて、家族で海に遊びにきた微笑ましい姿がたくさん見られた。

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他の場所に比べて物価が安いということで、バックパッカーの長期滞在者が多いとも聞いた。

通りを歩くと、竹で造られたオープンスタイルのゆったりと寛げるレストランがあったり、ラスタカラーに塗られた壁のバーがあったり。

長いドレッドをなびかせて、それらしき欧米人がスクーターに乗って通り過ぎていったりと、かつての面影は今も残ってるみたいだ。

 

他のビーチでは毎日至る所でフリーのパーティーをやっていて、たくさんのバックパッカーや、この地に住み着いたヒッピー達で賑わってるみたい。

 

とあるレストランで昼飯を食べていると、後ろの席に座っていた、インド人には珍しいロングヘアーの男に声を掛けられた。

 

「俺はゴアで長年DJしてるんだ。俺の名前はボブ。」

 

そういって左肩に入ったボブ・マーレーのタトゥーを自慢げに見せてきた。

そして二言目に出てきた言葉が、

 

「マリファナは足りてる?なんならコカインもLSDもあるけど?」

 

あぁ、当時の面影はがっつり今も残ってるのね、、、。

 

今まで旅をしていて、マリファナという単語は当たり前のようにそこら中で耳にしていたが、コカインやLSDまでサラッと飛び出したのはここが初めてだった。

ただでさえ仕事を辞めて普通の道から外れてるのに、ハードドラッグに手を出して人の道まで外したくない。

ましてやインドでドラッグなんて絶対にごめんだ。

 

こっちも同じくロングへヤーでそれっぽい風貌だからか、その後も「一緒にマリファナ吸おうよ」と一見普通のレストランのおっちゃんから声を掛けられたり、、、

今までのどの場所よりもマリファナという単語がサラッと飛び出す。

 

かつて欧米人が持ってきたヒッピーというカルチャーは、今でもこのゴアの文化の一部として、現地インド人の生活の中に残っていた。

 

翌朝、日が昇りきり暑くなる前に散策に出掛ける。

昨日の岩場から海沿いに南へ歩いていくと、広いビーチに出た。

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なんだ!ビーチあるじゃん! 

 

山育ちの僕にとっては、どこのビーチもほとんど同じように感じてしまうが、インドのビーチはやっぱりひと味違う。

鮮やかなサリーを着たまま泳ぐインド人のお母さんに、砂浜のど真ん中にはウシがいる!

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かつて長い間ポルトガルの統治下にあったゴアには、今もクリスチャンが多い。

ビーチから裏路地を歩いていると、ヤシの木に囲まれた真っ白く可愛らしい教会が姿を表した。

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教会のてっぺんに祀られていたキリスト像が、ヒンドゥー教の寺院で見れるあの可愛らしいヘタウマな姿をしていておもしろい。

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これまで北インドをずっと旅してきたが、ここゴアから南インドの位置づけになる。

ただでさえ街によって文化や言語まで変わるインド。

よくあるヒンドゥー教寺院も、南に来たとたんこんな奇抜なカラーリングに!

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アムジュナビーチからバスでゴアの州都パナジへ。

そこからさらにバスで、空港のある港町「ヴァスコ・ダ・ガマ」という街にやってきた。

ビーチ沿いに広がる他のゴアの場所とは違い、現地の人達の生活感が溢れる港沿いの街。

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これもポルトガル時代の名残か、路上では美味しそうなパンを売る自転車屋台が並んでいた。

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ここで食べたインドの定食タリーも、港町らしく魚付きで、おかずの種類も北インドとはまた違い絶品だった。

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インドの旅もいよいよ終盤。

一週間後にここの空港からインドを発つことになっている。

僕らはここからインド旅最後の土地、ハンピへ向かう、、、

 

 

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