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360°の大パノラマ!満開の桜!ヒマラヤに春が来た!Chhukhung Ri〜Syangboche〜Toktok -エベレスト・トレッキング Part.6

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「はぁっ!?」

 

ちょっと隣村まで行ってくる!

そう言うと、ユミコの声がロッジの中に響き渡った。

 

ごめん!一日だけプラスさせて!

せっかくここまでやってきたんだから、最後にもう一カ所だけヒマラヤの絶景を見たいんだ、、、!

 

なんとか渋々納得してくれて、そもそもそのつもりだったフロリオと3人で隣村のChhukhung(4,730m)にやって来た。

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村は氷河に囲まれていて、目の前にはスノーボーダーとしてはわくわくする巨大な雪庇が広がる。

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トレッキングも終盤。

ずっっっと気になっていたロッジのメニューがあった…

それは…

 

ヤクのステーキ!!

 

トレッキング中は自然と菜食になる。肉は高いしメニューに無いことも多い。

そんなときに目にした「ヤクステーキ」の文字。

初めて見つけてから今まで気になって仕方なかった。

だけどそれはヤクの肉!

トレッキング中、毎日ヤクとすれ違い、重い荷物を背に険しい道を歩んできた彼等は言わば同志…。

体が大きくて角が生えてて一見恐そうだけど、とても大人しいヤク。

そんなヤクを食べるなんてできない…!

でも高所でしか生きられないヤクの肉はここでしか食べられない…

ということで…

 

いただきますっ!!

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ぱさぱさしてると思いきや、肉には程よく脂がのっていて、噛むほどに肉の旨味が口に広がってご飯が止まりませーーん!!

 高所と寒さに強いヤクを食べて、内側にもパワーが宿った気分!

 

山ごもりも終盤、しっかりスタミナを付けて迎えた翌朝。

Chhukhung(4,730m)の村を背に、フォロリオと二人でビューポイントChukhung Ri(5,550m)へアタック。

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進む先には世界第4位の高峰ローツェ(8,516m)がそびえ立つ。

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透き通る青空。

東には太陽の真下で世界第5位の高峰マカルー(8,463m)が、まるで闘気がにじみ出ているかのように、まとった雲が揺らめきながらこちらを見据えている。

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高原の丘を登りきり、平べったい岩が何枚も積み重なった壁をよじ登る。

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それにしてもヤクステーキパワーはすごい!

この日はかなり足取りが快調で、820mの高低差を1時間半で登りきり、Chhukhung Ri(5,550m)の頂きに到着。

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頂上から眺める360°の展望は、聞いていた以上だった。

北には、すぐ目の前にNuptse(7,861m)とローチェ(8,414m)が大迫力でそびえ立ち圧巻!

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東にはマカルー(8,463m)が遠くから頭を覗かせている。

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南にはニョッキとスリムに伸びたフォルムがかっこいいAma Dablam(6,856m)。

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Gokyoの方角の西にはTaboche(6,367m)やLobche East(6,119m)が見える。

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ヒマラヤは古代サンスクリットで、ヒマ(雪)アーラヤ(すみか)から「雪の住みか」という意味が込められている。

その名の通り、万年雪をまとった世界最高峰の山々が、朝日を受けて輝く壮大で神秘的な光景に360°囲まれる。

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音の無い頂上。

静かにその景色を目に焼き付ける。

 

ローチェに隠れてエベレストは見えないものの、間違いなく今回のトレッキング史上最高の景色。

トレッキングの日程を伸ばしてやってきて良かった!

もうお腹いっぱい大満足です!

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少し遅れて、相棒フロリオも到着!

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疲れたユミコに代わって、フロリオがいてくれたお陰でここ数日のトレッキングも楽しかった。

フロリオのGPSは標高5,548mを示している。地図と2mの差。山の標高は地図によって違ったり、意外といい加減。

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下りは2人でヒューヒュー言いながら45分で駆け下り、フロリオと別れて僕らは下山していく。

トレッキング中、その凛々しいフォルムに惚れて一番好きだったAma Dablam(6,856m)をバックに。

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Gorakshepのロッジからずっと一緒だった、神奈川から来ていた原田さんグループ。

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平均年齢60歳を越える方達が、「冥土の土産」ができたと、笑いながら標高5,000mの山に挑戦する姿はすごく格好よかった。

標高はどんどん下がり、空気も濃く?足取りは快調!

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途中、インドからやってきたサドゥーの二人とすれ違った。

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小さな旅行カバンと、インド式スチール製三段弁当箱を持って、いつも通りの布をまとった超軽装!

E.B.Cまで行くという彼等。この先はものすごく寒いけど大丈夫なのか!?

地図も持っておらず、地面に地図を広げて道を説明した。

 

標高はいよいよ4,000mより下になり、周りには木々が増えてきた。

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Chhukhung(4,730m)を出発して5時間半。
この地域で一番大きなチベット仏教の僧院(ゴンパ)のあるTengboche(3,860m)に到着!

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朝日に照らされ、ピークが青く光る山とチョルテン(仏塔)。

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北を望めば、寺院越しにエベレストとローツェ、右にはAma Dablamが見える。

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Tengbocheから一度谷を下り、そこから一気に登るとシェルパ大きな集落Khumjung(3,780m)。

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その先のSyangbocheの丘(3,720m)。

ここで最後のエベレストを望む。

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そこから30分。ついにナムチェ(3,440m)まで戻ってきた!

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実に2週間ぶり!ここから先は、行きと同じコースを下っていく。

ナムチェから空の玄関口Luklaへ続く道は、これから上を目指すトレッカーで溢れ返っていた。

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どうやら僕らが登っていた3月よりも、4月に入ってからの方が人が多いみたい。

これまでトレッキング中に欧米人とすれ違う時は「ハロー」だったのに、顔が真っ黒に日焼けして、ユミコのバックパックまで担いで降りてくる僕の姿はネパーリーに見えるのか、みんな「ナマステー」と言ってくる。

ネパーリーにも何度かネパール語で話しかけられた。

 

そして、僕らが標高5,000m付近にいる2週間の間に、ヒマラヤ山脈には春がやってきていた!

コース脇には満開の桜が!

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日本を出てからおよそ2年半ぶりに見る満開の桜!

まさかヒマラヤでお花見ができるなんて!涙

蝶蝶がひらひらと舞い、鳥がさえずり、花が咲き乱れる春真っ盛りの気持ちいい〜道のり!

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ネパールの国花シャクナゲも、赤、白、ピンクと大きな花が咲き誇る。

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行きにユミコが捻挫でお世話になったToktok(2,600m)のロッジまで帰ってきた!

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ただいまー!無事に帰ってきました!

お父さんが笑顔で出迎えてくれた。

ちなみにウェルカムドリンクはジュースでもお茶でもなく「ロキシー(米から作った蒸留酒)」でもてなしてくれた!

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標高が上がるごとに物価も上がり、標高が高い場所ではかなり節約してきた。

ここまでくれば物価もかなり落ち着く。

ということで!久しぶりに豪華な夕飯!

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なんてったってここのご飯がおいしいんだ!

ちなみに、このロッジで出てくる「チベタンブレット」はヒマラヤナンバーワン!

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普通は薄く伸ばした小麦の生地を揚げた、ぺらぺらの揚げパンなのに、ここのは外はサクッ!中はフワッとしていて、砂糖も入ってドーナツみたい!

これが美味しくて美味しくて、、、。

これを食べて、やっとここまで戻ってきたかとホッとした。

 

雪景色の山に囲まれていた時は、まだこの景色から離れたくないと思っていたけど、

見覚えのある道のりに、お世話になったシェルパの家族と味に、心底安心した。

 

次回、いよいよトレッキングが終わりを告げる。世界一危険な空港ルクラと、ヒマラヤ山脈を駆け抜けるジープで15時間の悪路祭り〜!

 

今回のルート

Chhukhung (4,730m) — Chhukhung Ri(5,550) — Tengboche(3,860m)

Tengboche(3,860m) — Khumjung(3,780m) — Syangboche(3,720m)  – Namche(3,440m) – Toktok(2,610m)

 

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この記事に書いてある地名や標高は、現地でトレッキング地図を元にしています。

 

 

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