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ターバンワンダーランド!シク教総本山・アムリトサル 前編

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 色々ありましたが、無事アムリトサルの市内帰ってきました。

 

ここアムリトサルは、インドの北、パンジャブ州にある人口約100万人の街。

なぜこの街にやってきたか!?

ここは不思議大国インドが誇る、ユニークな少数宗教の一つ「シク教」の聖地だからだ。

 

日本人にはあまり馴染みの無い宗教だけど、シク教徒は見れば一発で分かる。

 

それはこのターバンと立派なヒゲ!!

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アムリトサルは聖地だけあって街中ターバンだらけだ

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警官もタクシーも、食堂のおっちゃんもお客も、みーーーーんなターバン!

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早速、この街の中心にあるシク教の総本山へ。

この周りはたくさんの参拝者で賑わい、街で一番賑やか。

綺麗に磨かれたトゥルットゥルの大理石の広場を抜け、、、

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布で頭を隠し、水で足を清め、、、

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ゲートを越えると見えてきた、、、

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四方を回廊に囲まれた不死の池の中央に浮かぶ、黄金に輝くシク教の総本山「黄金寺院」。

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池の周りには巡礼にきた人々が熱心に祈りを捧げる。

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ターバンを巻いた男達が奏でる聖歌が響くこの空間。

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回廊の片隅に座り、この空間の光景を眺めていると、あっと言う間に時が流れていく。

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さて、なぜシク教徒は頭にターバンを巻き、ヒゲを伸ばすのか?

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シク教の教義では、「髪や髭は神から与えられたもの」として刃物で切ったりしない。

なのでターバンの中は超ロングヘアーになっていて、髪も体の一部と考えている彼等は、服を着るのと同じように、ターバンでそれを覆ているからだとか。

 

お父さんも子供も、

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男の子も、

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女の子も、

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今時の兄ちゃん達も、

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シク教の人々は家族もみーんなターバンだ。(女性は頭にスカーフを羽織る)

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彼等にとってはターバンも身だしなみの一つ。ビシッと巻かれたターバンがこれまたかっこいい。

黄金寺院のあるこの敷地内に入るには、シク教徒でなくても頭にターバン(バンダナでも可)を巻かなきゃいけない。

はじめは自己流で適当に巻いていたけど、せっかくなら彼等のようにビシッと巻きたい!

っということで、シク教のおじちゃんに巻き方を教えてもらう!

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布の長さが足りなくて、ちっちゃなターバンだけどビシッとキマッた!?うんうん、なんだか気持ちもビシッとするぜ。

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ちなみにここに滞在中、朝ターバンを巻く姿を目撃したが、3メートルくらいある布を、2人掛かりで巻いていた。

 

みんなが共通して持っている『インド人=ターバン』というイメージ。

やっぱりそれは、このシク教からきているらしい。

 

シク教では「苦行やら儀式なんて意味ないから、社会に出て一生懸命働きなさい!」と教えられていて、シク教徒の人々は教養があり頭が良く裕福な人が多い。

もちろんカースト制度も無いので、多くのシク教徒がインドを飛び出してビジネスをしたり海外で活躍してる。

それに加え、シク教徒の人達は体格に恵まれてガタイが良く、かつては屈強な戦士でもあったので、イギリスがインドを統治していた時代には、多くのシク教徒が役人や軍人として職務で海外に行っていた。

シク教徒はインドの人口12億人のうち、たったの2千万人しかいないにもかかわらず、こうした理由で多くのシク教徒が世界にでたことで「インド人=ターバン」というイメージは世界的に浸透したらしい。

確かに旅をしていて、色々な国でよく見かけるインド人のビジネスマンや旅行者は、この左のお兄さんみたいな人ばかりだ。

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ちなみにイギリスでは、バイクに乗る時にシク教徒だけヘルメットの着用が免除されてるとか。

インドではちゃんとヘルメットかぶってる人なんていないので関係ないが、ターバンが飛ばないように、布をあごからターバンにくくりつけてバイクに乗ってる。

 

 

「髪や髭を切らない」や「ちゃんとした職について働きなさい」以外にも、シク教の教義は面白いものが多い。

まずは「タバコ、酒、麻薬、禁止!」

厳格な教徒でなくても、この教義はしっかりと守られていて、このアムリトサルで喫煙は御法度。

街中どこに行ってもタバコを吸ってる人がいなければ、売ってるところも無い。もちろんお酒も同じ。

なのでここに滞在中は必然と禁煙生活です。

 

次に儀式偶像崇拝苦行ヨガカースト出家を全面否定!」 

そう、シク教はヒンドゥー教に対してかなり否定的。(輪廻転生の考えは同じ)

出家したり苦行したりと、神に近づこうとする行為をしながら人生を過ごすより、世間に出てちゃんと働きなさい!と、かなりもっともな教義。

 

そして個人的に好きな教義が、長髪、クシ、短剣、鉄のブレスレット、丈の短い下着」の5つを身につけるというもの。

この5つの事項にはそれぞれ意味があって、

長髪:自然と生える髪の毛も神から与えられた体の一部として、自然と神に逆らわない心構えの象徴。

クシ:神の手入れをし、常に身だしなみを整えておくため。

短剣:自分や他の弱い者を守るため。

鉄のブレスレット:その手で人を傷つけたり罪を犯さないためと、教徒の団結の象徴。

丈の短い下着:婚前交渉をしない、また結婚後は妻への忠誠を守るため。

アムリトサル以外で見かける多くのシク教徒は、ターバン(長髪)にビシッとした襟付きのシャツに長ズボンというスタイルが一般的。

短剣を持つことは現在禁止されていたり、ビジネスをするうえでの服装のためなどに、この5つの教義を全て守ることは薄れてきているように感じる。

だけど、ここアムリトサルでは今もこの教義を忠実に守る厳格な信者の人達が大勢いる。

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それがこの人達。青い袴にターバンと髭。腕にブレスレットはめ脇には短剣が。

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まるで戦士のようなたたずまいで、身だしなみも背筋もビシッとしていてかなりかっこいい!

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中には槍を持ったおじさんや、

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こんなどでかいターバンを巻いた人も!!

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ガタイが良く、髭もじゃに鋭い眼光。そして物静かなたたずまい。

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これまでインドの各地でたくさんのシク教徒は見かけていたけど、その風貌からなんだか恐いイメージがあって、一度もしゃべったことがなかった。

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だけど、そんなイメージはここに来て一変した。

写真をお願いすれば、びしっと背筋を伸ばしポーズをとってくれ、右手を胸にあてて去っていく。

こちらが敬意を払って挨拶すれば、険しい顔がスッと変わり、とびきり優しい笑顔が返ってくる。

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英語が通じることは少ないけど、話しかけるととても紳士的に受け入れてくれる。

ビシッと巻かれたターバンと整った身だしなみに、凛としたその姿勢。

そう、シク教徒の男達はみんなとても紳士なのだ。

これまで出会ってきた多くのインド人とのギャップもあって、一気にここの人達が好きになった。

 

ターバンに一風変わった教義。シク教の面白さはまだまだこんなもんじゃない…。

 

続き:ターバンワンダーランド!シク教総本山・アムリトサル 後編

 

 

 

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